コラム
皆さんはニュージーランドへ行かれたことはあるでしょうか?行かれたことがある方なら、ニュージーランドについてよくご存じでしょうが、そうでない方は「オーストラリアに近い島国」程度の知識しかありません。ニュージーランドはどのようなところなのか調べておきましょう。
ニュージーランドは南半球に位置し、日本と同じように四季を通して大自然を満喫できることで知られています。南島と北島の二つの大きな島と、周辺の小さな島々からなり、首都は北島の南端にあるウェリントンです。
人口は約500万人と、国としての規模は大きくありませんが、豊かで美しい自然が魅力的で、観光地や留学先としても人気の高い国です。
元々はイギリスの植民地でしたが、アジア系の移民が増加し、現在は多国籍国家となりつつあります。
また近年では、環境問題やジェンダー問題など、世界共通課題に積極的に取り組んでいる国としても知られています。
ニュージーランドの公用語は英語かマウイ語です。英語と言っても発音が多少異なる部分があるので慣れるまで大変です。気候は朝晩の冷え込みはありますが、昼間は半そででも過ごせるというくらいに気温差があります。
ニュージーランドは、第二次世界大戦時に食料生産国として畜産業を拡大させました。現在ではその他に木材・機械製品・バイオテクノロジーなどの産業も盛んに行われています。
国民性は、大自然に囲まれているためか、おおらかな性格の人が多いと言われています。現在、男女平等の社会を目指す取り組みもしており、グローバル化に向けて頑張っています。
他国からの移民ではヨーロッパの人が多いですが、アジアやマオリ文化を引き継いだ人々も見受けられます。
アルプス山脈が南島を南北にそびえており、雨雲を遮るためあまり雨が降りません。そのため、乾燥した気候がブドウを育てることにとても適しているためワイン生産でも有名です。
ニュージーランドは牧羊だけではなく乳牛の飼育にも力を入れている、世界有数の酪農大国です。イギリスの植民地時代から海外農園としての役割を果たしてきており、その輸出額は直近の30年間で大幅に拡大しました。
それほど酪農が盛んな理由として第一にあげられるのが冷涼な気候です。穀物栽培には向いませんが、冬季にそれほど気温が低下しないため飼料作物栽培には適しています。夏は涼しく、乳牛にはとても過ごしやすい環境となっています。
また、伝統的に放牧が行われてきたため、より健康的で質の高い乳牛を飼育することができるのも理由の一つです。大規模な牛舎や大量の濃厚飼料を必要としないため、低コストで経営を行うことが可能です。
人口も約500万人で国内市場が小さく、生乳の約95%が乳製品として輸出用に加工されているのも大きな理由と言えます。
ニュージーランドは農地のほとんどが牧畜・酪農用地として利用されています。そのため野菜や果実を栽培するための農地面積は決して広くはありません。
そのような状況下で、豊かな土壌と果実栽培に適した気候を生かしたキウイフルーツやブドウの輸出量も多くなっています。その他にもリンゴやベリーなどの果実が代表的な収穫物としてあげられます。ブドウからワイン造りも盛んになり、ニュージーランド産白ワインも有名です。
ニュージーランドで果実栽培が盛んになったことの理由は、研究開発への努力やマーケティング活動の取り組みです。果実栽培の歴史はまだ浅く100年くらいです。ゼロから始めて世界的ブランドにまで高めているということです。
日本との時差は3時間で、オーストラリアの南東に位置するニュージーランドは、日本との共通点がいくつもあります。
同じ南北に長い島国であり、国土面積も同じくらいの広さです。日本が北半球にあるのに対し、ニュージーランドは南半球にあるので季節は逆ですが、気候は似ており四季があります。また、温泉が湧き出ているのも日本との共通点の一つです。と言うことは地震大国であるということです。
ポンドとかオンス・インチ・フィートといった重さ・長さの単位が使われるアメリカやカナダと違って、ニュージーランドで使われる単位は日本と同じです。変換の必要は無いのは楽です。
車は左側通行なので運転時の違和感もありません。細かなことですが、水道水が飲めるという点も日本と共通しています。
ニュージーランドは大きな国ではありませんが、観光地や留学先としても人気の高い国です。環境問題やジェンダー問題に積極的に取り組むことでも知られています。ニュージーランドでは気候や飼育環境が適しているため、昔から酪農が盛んで輸出額も増加しています。研究開発やマーケティングに積極的に取り組んだ結果、キウイフルーツ・ブドウ・リンゴなどの果実栽培も盛んになりました。ワイン造りも行われており、白ワインは有名です。ニュージーランドは日本と赤道をはさんだ逆に位置しますが、四季がある、温泉が湧いている、地震が多い、単位が同じ、車は左側通行等々、共通点がたくさんあります。何かそれを知ると行ってみたくなります。海外旅行の一つの選択肢になりそうです。