なんでマラソンは冬に行われるの?

コラム

マラソン

マラソン大会が増え、一般のランナーもマラソンを走れるようになりました。皆さんはマラソンを経験されたことがあるでしょうか?もちろん何の準備もせずにあのような長距離は走れません。ここではマラソンを走るにあたり、知っておいた方がよいことをまとめておきましょう。

マラソンってなに?なんで冬に行われるの?

冬にテレビで観るスポーツ中継はたくさんありますが、陸上競技ではマラソンや駅伝をよく観ます。このうちマラソンとは、競技場のトラック、一般の道路などで42.195kmを走り、順位を競う競技です。

マラソンや駅伝などは冬場に多く開催されますが、これは健康面への配慮という面が大きいです。その最も大きな要因は脱水症状です。マラソンなどの持久力を競う競技は、持続的な運動となります。

この時、体内では筋肉の収縮が連続し熱を発生します。この熱に対して体は汗をかき冷まそうとします。これ自体はカロリーを使うことに直結しますが、暑い時期では外の温度の方が汗に影響しやすく、冬場の半分程度の運動でも脱水症状を招くと言われています。

脱水症状は比較的緩やかな運動であるマラソンでも最も多く起こる現象です。この影響を少なくするため、気温の低い冬場にマラソンが行われることが多いのです。他にも、冬場の方が体への負担が小さく、速く走れるという理由もあります。

マラソンの起源とは?

マラソンの起源は紀元前のギリシャにまで遡ります。当時、「マラトンの戦い」と呼ばれるペルシャ軍とギリシャ軍の大きな戦がありました。これに勝利したギリシャ軍兵士が、その勝利を本国に伝えるため、長距離を走って移動したという逸話があります。

その兵士は勝利を報告後に力尽きて亡くなってしまったそうですが、彼が走ったとされる戦地マラトンから首都アテナイまでの距離が約40㎞だったのです。

この故事を偲ぶ意味も込め、第1回オリンピックで設けられた競技がマラソンです。故事に倣ってマラトンからアテネまでの約40㎞を走る長距離走として、マラソンの歴史はスタートしました。

当初は走る距離について約40㎞とだけ決められていて、細かい数字はそれぞれの競技開催地によって変化しましたが、第8回オリンピックから現在の42.195kmという距離に統一されました。

フルマラソンを完走したときの消費カロリーってどのくらいなの?

フルマラソンの消費カロリーを計算する方法として、METs(メッツ)という運動強度を示す単位を用いて計算する必要があります。

METs(メッツ)とは、人間の安静時のカロリー消費を1としたときに、安静時と比較して何倍のカロリーを消費するのかを示すもので、ジョギングやウォーキング、水泳といった運動の種類によって大きく分類されています。

フルマラソンはランニングとして分類されており、ランニングで時速8km?16kmのペースで走った場合、METsは8?16とされています。このMETsを使用した消費カロリーの計算式は、消費カロリー(kcal)=METs×体重(kg)×運動時間(h)×1.05となります。

仮に時速10kmのペースで70kgの一般男性がフルマラソンを走った場合、時速10kmのMETsがほぼ10になり、男性の平均の完走時間が約4時間半になります。消費カロリーは、10×70×4.5×1.05で約3300kcalになります。

冬にマラソンを行うときに気をつけたい低体温症とは?

冬にマラソンを走る時に気をつけたいのが低体温症です。低体温症とは「体温が下がり過ぎてしまった状態」を指しますが、低体温症と判断される体温は35度以下とされています。

平熱が35度台の方もいるので意外な数字に思われるかも知れませんが、普段の熱を測る際に用いられているのは体の表面温度であり、体内温度はそれよりも高いのです。

その普段は高いはずの体内温度が35度以下になってしまうのが低体温症です。初期症状としては「体が震えて上手く動かせなくなる」「ぼんやりして判断力が鈍る」などがあります。

この段階では軽視しがちですが、そのまま放置し体内温度が30度以下にまで下がってくると、不整脈や昏睡といった重篤な症状が起き、最悪の場合は死に至ってしまいます。

冬のマラソン時は気温が低いだけでなく、雨風や雪という天候になることもあり、体温を失いやすい環境が揃っています。体を寒さから保護して冷やさないよう、インナーウェアを着るなど対策して低体温症を予防しましょう。

マラソンの前後の栄養補強におすすめのおやつとは?

マラソンでは長時間のランで多くのエネルギーが消費されるため、その前後に栄養補強としておやつなど軽いものを食べるのがよいとされています。

栄養補給の食材としては、胃腸への負担が少なく、また摂取カロリーが高いものがおすすめです。ゼリーやジェル、ジャンクフードなどがそれらに該当しますが、特におすすめとされているのはビーフジャーキーです。

ビーフジャーキーは肉を燻製にしたものなのでタンパク質やプロテインといった、運動や疲労回復に有効な栄養素が豊富に含まれているだけでなく、燻製肉なので保存が簡単で手軽に持ち運びしやすいという利点もあります。

また、噛むという行為が脳を刺激して集中力アップやリラックス効果につながるということも分かっています。噛み応えのあるビーフジャーキーは、そうした観点からもスポーツ前後に食べるおやつとして最適だと言えます。

マラソンが冬に行われる理由

マラソンは42.195kmを走り順位を競う競技です。「マラトンの戦い」に勝利したギリシャ軍兵士が、その勝利を本国に伝えるため、長距離を走ったというのがマラソンの起源で、第8回オリンピックから距離が42.195kmになりました。体重70kgの一般男性がマラソンを走った場合の消費カロリーは約3300kcalになると言われています。
冬にマラソンを行うときに気をつけたいのが低体温症です。寒い冬はインナーウェアを着るなど対策して低体温症を予防しましょう。マラソンでの栄養補給には、胃腸への負担は少なく、摂取カロリーの高いものがおすすめです。
中でも豊富な栄養価だけでなく、よく噛むことで集中力もアップするビーフジャーキーがおすすめです。次に走る時は、ぜひビーフジャーキーを用意しておきましょう。