コラム
辛い料理がクセになっている方がいますが、あれはなぜなのでしょうか?ここでは辛い料理が人気になる理由を考え、同時にタイや韓国など世界各地の激辛料理の特徴などについて考えてみましょう。
激辛料理に人気があるのは、辛い物を食べることが快感につながるのが理由だと言われています。辛い物を食べると脳内にアドレナリンというホルモンを分泌します。このアドレナリンが身体のさまざまな機能を活性化させ、気分を高めてくれます。
また別の脳内ホルモンのエンドルフィンという物質も分泌します。この物質は脳をリラックスさせ、ストレスから解放してくれるという効果があります。エンドルフィンによりストレスから解放されることが快感につながるのです。
このエンドルフィンは脳内麻酔的な存在で、分泌され続けると、さらに多量のエンドルフィンを欲します。これが辛い物がクセになる理由であるとも言われています。
中国料理の特徴の一つが激辛料理です。地域ごとに特色があり、例えば湖南料理であれば辛さの中にも酸味があり、酸っぱさが口に広がる料理となっています。
湖南料理に関して言えば、さらに三つの系統に分けることができます。同じ地域の中でも料理が細分化され、さらにバリエーションを広げているのです。
激辛料理の中でも特に有名なのが四川料理で、湖南料理と同じく辛味の中に酸味も加わり独特な辛さがある点が特徴です。 四川料理の中で特に使われている香辛料と言えば、花椒、唐辛子、豆板醤、椒麻醤です。こうした複数の香辛料を使うことによって辛さに複雑さが加わり、飽きの来ない激辛料理を堪能することができるのです。
タイ料理と聞くと激辛料理というイメージが強いと思います。しかし、単純に辛いだけではありません。例えば、トムヤムクンは辛いというよりは酸味が効いている味付けになっており、レッドカレーは辛さの中にどことなく甘味があります。
一般的に、タイ料理と言えば甘味、辛味、酸味、塩味の四つが組み合わさっていると言われています。つまり、単純に辛さだけが際立っているのではなく、甘味、酸味、塩味が加わることによって味に深みが増し、辛さがより一層引き立つようになっているのです。
辛味のベースとなるものは赤唐辛子、青唐辛子が中心となっています。ここに胡椒、香味野菜が加わり辛味を出しています。
甘味としてのココナッツなどが、また酸味、塩味としてのナンプラーなど、さまざまな香辛料、調味料が組み合わさって、単に辛いというわけではなく深みのある辛さを出しているのです。
タイ料理に激辛料理が多い元々の理由は、その土地柄にあります。つまり、高温多湿であるこの地域では熱さに対応するために、汗をかくことを生活習慣の一つとしているのです。そのため必然的に辛い料理が多くなっています。タイ料理の辛さは生活にとって必然であり、暮らしの知恵の中から生み出されたものであると言えます。
激辛料理というイメージがある韓国料理にも、外国人でも食べやすい辛さのものから韓国人でさえ辛いと感じるものまでさまざまです。その中でもキムチチゲは酸味が特徴の鍋料理で日本人にも食べやすいものとされています。
実は韓国料理は辛いだけでなく、旨味や風味を活かしたものも数多くあります。また、一口に辛いといっても得意な辛さと苦手な辛さがあるという方が多いです。それは唐辛子の産地による味の違いや、特殊なスパイスの有無にもよります。
韓国の唐辛子には、最初口に入れた時には辛く感じないのに、後から徐々に刺激的な辛さがくるという特徴があります。
インド料理の辛さの秘密はそのスパイスの多さにあると言えます。数多くのスパイスを配合することで地域ごと、家庭ごとに違った辛さの料理が生まれています。
実は、スパイスと言っても辛味に関係するのは唐辛子、黒胡椒の二種類だけです。その他のスパイスで際立って辛味を出しているものはありません。
唐辛子、黒胡椒が使われているのはインド各地の気候によるところが大きく、主に暑さ対策として用いられています。つまり食欲増進のために料理を辛くしているのです。
激辛料理というイメージが強いカレーですが、インド国内では甘口のカレーも数多く存在します。必ずしもスパイスを混ぜ合わせて辛くしているだけではないのです。 インド料理は全般的に辛そうなイメージが強いのですが、気候、風土に合わせて、辛さも最適化されていると言えます。
激辛料理に人気があるのは、分泌されたアドレナリンが身体のさまざまな機能を活性化させ、気分を高めてくれるのも一つの原因です。
中国料理で激辛料理と言えば四川料理です。湖南料理と同じく辛味の中に酸味も加わり独特な辛さがある点が特徴です。タイ料理のトムヤムクンは辛いというよりは酸味が効いている味付けになっており、レッドカレーは辛さの中にどことなく甘味があるのが特徴です。
韓国料理は辛いだけでなく、旨味や風味を活かしたものも数多くあります。激辛料理というイメージが強いインドカレーですが、インド国内では甘口のカレーも数多く存在します。必ずしもスパイスを混ぜ合わせて辛くしているだけではないのです。
おやつでも激辛食品はたくさん出回っています。例えばテングビーフステーキジャーキー激辛は、“激辛”として知られている「ブートジョロキア」、「レッドサビナ・ハバネロペッパー」を主原料として作られた「ブレアーズ・サドンデスジョロキア」ソースを使用し、ただ辛いだけでなく深い味わいと旨みがあるのが特徴です。しっかりした歯ごたえの テングビーフステーキジャーキー激辛 を一度味わってみましょう。