コラム
女性にとって気になる美肌効果には、どういう成分を摂るのがよいのかご存知ですか?ここではタンパク質、ビタミンB群、鉄分、亜鉛の諸成分が、美容にどういった役割を持つのか考えてみましょう。またそれらを多く含む赤身肉をどれぐらい食べればよいのかも考えてみましょう。
タンパク質は身体を作るために欠かせない栄養分です。肌や髪、爪などもタンパク質でできていますが、美肌を作るためにもタンパク質は重要な役目を果たしています。
肌のハリや弾力を維持するためにはコラーゲンが必要です。コラーゲンが不足するとしわやたるみが出やすくなります。ほうれい線がめだつようになるのもコラーゲンの不足によるものです。実はこのコラーゲンはタンパク質でできているのです。
また、十分な量のタンパク質を摂ることができないと、肌の潤いが失われてしまいます。乾燥肌になり、その結果、肌のバリア機能が損なわれ、肌荒れなども起きやすくなります。
肌の角質層の中には天然の保湿成分があり、その半分がタンパク質を構成するアミノ酸でできています。従って、それが不足すると保湿ができなくなり、乾燥してしまうのです。
特に加齢によって天然の保湿成分やコラーゲンは失われやすくなるので、年齢を重ねるごとにタンパク質はしっかり摂取する必要があります。
多くの女性はビタミンA、C、Eには目を向けていますが、体の代謝を促すにはビタミンB群が欠かせないのをご存知でしょうか。
ビタミンBは全部で8種類あり、それぞれが体の働きを助けるさまざまな役割を担っています。その中でも美と健康に深く関わるビタミンBは5つあります。
B1は糖質の代謝を働きかけ、エネルギーを燃やします。B2は美容ビタミンとも呼ばれ、肌のターンオーバーの周期を整えます。B6はタンパク質の健康を保つ働きを持っています。
そしてB12と葉酸には造血作用があり、赤血球数が減る悪性貧血の予防、改善にも役立ちます。
きれいで健康でいるためには、肌の調子を整え、肌トラブルをなくすことが必要不可欠です。そしてそのためには、ビタミンB群が欠かせません。
女性の約2割、男性の約1割が貧血状態だと言われています。月経のある女性は特に貧血状態に陥りやすく、赤血球を作る鉄分は不足がちです。
最近は鉄製の調理器具を使わなくなったことや、汗や尿から流出することなどで鉄分は不足がちです。
貧血になると、スタミナが持たない、肌が乾燥する、抜け毛が多くなるなどの症状が出ます。鉄分はこれら以外に女性の美容に大いに関わっています。
そもそも血液の成分である赤血球は、身体の細胞に酸素を運ぶ重要な役割があります。これが不足すると全身の細胞が酸欠状態になります。こうなると顔色がくすんで見え、メイクの乗りも悪くなります。赤血球の不足が解消されれば全身の細胞が活性化し、若々しく見えるのです。
鉄分にはこれ以外にも、コラーゲン、骨、粘膜、皮膚の生成や代謝に関わり、エネルギー代謝をよくするという役割もあります。
美容に影響のある鉄分は、一日の必要摂取量を気にして摂る必要があります。レバーや魚介類に多く含まれますが、十分に摂れないようであればサプリメントで補うようにして下さい。
亜鉛は必須ミネラルの一つで、身体機能の維持や調節に欠かせない物質です。タンパク質の代謝を促したり、皮膚で新しい細胞が作り出されるのをサポートしたりする働きがあります。
また、コラーゲンを合成する効果、皮膚炎・ニキビを予防する効果などもあります。亜鉛は、女性が美肌を得られるようになる嬉しい成分なのです。
ただし、皮膚の新陳代謝は速いので、美肌効果を得るためには亜鉛を積極的に摂取する必要があります。
一日に男性なら18~69歳で約10mg、70歳以上で約9mg、女性なら18~69歳で約8mg、70歳以上で約7mgの摂取が推奨されています。
ただし、亜鉛は体内では作り出すことができない成分なので、食事やサプリメントからの摂取が必要です。肌のケアと同時に、亜鉛を積極的に摂取することで肌トラブルを抑え、美肌を得ることができます。
美肌に欠かせない食品の一つに赤身肉があります。肉というと、「太る」というイメージもあるため避ける方もいますが、脂質の少ない赤身肉であればコレステロールなどの心配は少ないです。
牛や豚のヒレやモモ肉の他、鴨肉、ラム肉、馬肉の赤い部分やイノシシ、シカなどのジビエなどがおすすめです。鶏肉の場合は赤みが少ないので、なるべく色の濃いものを選ぶのが理想的です。
目安としては、1回の食事で200gの赤身肉を摂るのがよいとされています。ただし、急にたくさん食べると胃もたれなどの原因にもなりかねないので、まずは1回50~80g程度を目安に食べてみてはいかがでしょうか。
それでも量が多いと感じるようなら、少なくても「美味しい」と思える程度の量を食べるようにします。その後、食べる量を無理のないように増やしていきます。もちろん、おやつなどにも赤身肉を取り入れ、少量ずつ分けて食べるのも問題ありません。
肌のハリをキープするコラーゲン、保湿成分のある角質層はタンパク質が主原料です。タンパク質が不足すると肌のハリが失われ、潤いがなくなります。体の代謝を促すビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸のビタミンB群は、それぞれが美容にとって重要な役割を持ちます。鉄分はヘモグロビンの構成成分となるだけでなく、コラーゲン、粘膜などの代謝に関わります。亜鉛はコラーゲンを合成する効果や皮膚炎などの予防効果があります。これらタンパク質、ビタミンB群、鉄分、亜鉛を多く含むのが赤身肉で、一回の食事で50~80g摂るのがおすすめです。しかし毎回の食事で赤身肉を意識して摂るのはそう簡単ではありません。それをサプリメントで補うという手もありますが、赤身肉で作られたビーフジャーキーなら食事以外でも簡単に食べられます。小腹が空いた時にも袋から出せばすぐに食べられるビーフジャーキーで美肌効果を得ましょう。