コラム健康
ビーフジャーキーにはいろいろな成分が含まれていますが、その中の一つに亜鉛があります。亜鉛というのはどのような物かご存知でしょうか？亜鉛の効能や、不足した場合や過剰摂取した場合の問題、一日の摂取量、亜鉛を多く含む食品などについて考えてみましょう。
亜鉛は金属元素の一つですが、健康を保つために重要な働きをする栄養素でもあります。
亜鉛は体内でタンパク質、インスリン、DNAなどを作り出す酵素の成分となり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
舌で味覚を感じるための味蕾細胞を作るのにも必要となるので、味覚を正常に保つためにも必要な栄養素です。
他にも新陳代謝、免疫力の向上にも効果があるため、亜鉛は健康や発育のために非常に大切な成分の一つであると言えます。
亜鉛は抗酸化酵素を構成する成分でもあるので、美容のための重要なカギを握る栄養素になります。また胎児の成長を助けてもくれます。亜鉛は老若男女を問わず、すべての人間に対して大きな役割を果たす万能成分と言っても過言ではありません。 ただし、人間が体内で生成することはできないので、食事やサプリメントなどで摂取することが必要となります。
亜鉛は一日に男性は9～10mg、女性は7～8mgの摂取が必要といわれています。亜鉛が不足すると、味覚障害などの症状が起こる可能性があります。逆に過剰摂取をしてしまうと身体に悪影響があります。
亜鉛は味覚を正常に保ったり、皮膚や粘膜の健康維持を助けたりするのに必要な栄養素です。亜鉛が多く含まれる食品を意識して摂り、1日の摂取目安量を守ることを考えて下さい。
なお、男女とも年齢とともに摂取目安量を増やし、高齢になるとともに摂取目安量を減らすのが望ましいです。
亜鉛が不足すると、亜鉛欠乏症候群を引き起こすことがあります。亜鉛欠乏症候群の最も大きな症状は味覚障害です。
味覚障害の多くは心因性と言われていますが、亜鉛欠乏症候群の場合には原因やメカニズムがはっきりとしています。
亜鉛は味を感じる味蕾細胞の形成に関わると言われていますが、味蕾細胞が形成されにくくなることで味を感じにくくなるのです。
他にも皮膚炎、口内炎、傷の治りにくさ、脱毛、貧血、免疫力の低下、子どもの発育障害などにつながり、その症状は多岐に渡ります。
日本人は亜鉛が欠乏しやすいとも言われており、成人ではほとんどの世代で摂取目安量を下回っているのが現状です。食事からの摂取で補えない分は、サプリメントや薬剤によって摂取することで亜鉛欠乏症候群を改善できます。
亜鉛は、身体の中の多くの化学反応に必要な酵素を作るのに欠かせない成分です。しかし亜鉛の過剰摂取は、身体にさまざまな支障をきたします。
特に亜鉛を過剰に摂取することで、体内の銅の吸収阻害を起こす銅欠乏や、吐き気や嘔吐を伴う腎障害、免疫障害、上腹部痛等を伴う消化器障害、神経障害による歩き難さ等の症状が現れます。又、男性の場合には前立腺肥大や前立腺がんのリスクが高くなります。
通常の食事ではなかなか亜鉛の摂取目安量に到達しないため、亜鉛サプリメントを利用する方が多く見られます。しかし、亜鉛サプリメントを利用する場合でも過剰摂取には十分な注意が必要で、1日当たり男性の場合では40mg以下、女性の場合では35mg以下に抑えておくことが必要です。
亜鉛を多く含む食材は、肉類や魚介類、そして豆類です。中でも牛肩ロースや牡蠣、木綿豆腐、うなぎ、ほうれん草などには特に多く含まれています。
亜鉛は一日に男性は9～10mg、女性は7～8mgの摂取が必要です。例えば女性であれば、1日に大きな牡蠣を2つや牛肉120g程度を摂取すれば必要量を補うことができます。
ただし、過剰に摂取してしまうと下痢や頭痛、痙攣などの症状を引き起こしてしまう恐れがあるので注意しましょう。亜鉛を多く含む食品をバランスよく食事に取り入れるようにしましょう。
亜鉛は金属元素の一つです。鉄分と同じように人体には欠かせない成分です。皮膚や粘膜の健康維持を助ける、味覚を正常に保つなど、健康や発育という面で欠かせない成分です。一日の摂取目安量は男性で9～10mg、女性で7～8mgです。亜鉛が不足すると亜鉛欠乏症候群を引き起こします。具体的には味覚障害を引き起こす他、皮膚炎、口内炎、貧血、免疫力低下、発育障害などの原因になります。ただ過剰な摂取は問題があり、腎障害、免疫障害、消化器傷害など、身体にさまざまな支障をきたします。サプリメントを利用している方は注意が必要です。亜鉛を特に多く含む食品には、牛肩ロース、牡蠣、木綿豆腐、うなぎ、ほうれん草などがあります。健康維持にはいろいろな成分を意識する必要がありますが、その中に亜鉛も含めて不足しないような食生活を心掛けて下さい。
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