ビーフジャーキーに合うウイスキーの種類と飲み方とは?

コラム

ビーフジャーキーをおつまみに飲むお酒として人気のウイスキー。ウイスキーといえばジャズが流れるようなバーで氷をカラカラさせながら男性が飲んでいる場面を思い浮かべる方も多いのでないでしょうか。 今回はウイスキーにはどんな種類があって、どんな飲み方があるかをご紹介したいと思います 。

スッキリとした味わいとパンチが効いているバーボン・ウイスキー

アメリカンウイスキーの一つであるバーボン・ウイスキーには、独自の規定があるのをご存知ですか?一般的なウイスキーより厳しい規定によって、バーボン特有の「バニラの香味」や「香ばしくスパイシーなフレーバー」が生まれることになります。

バーボン・ウイスキーは、世界5大ウイスキーであるアメリカンウイスキーの一つです。原料はトウモロコシで、その割合は5割以上になります。また主な生産地はアメリカのケンタッキー州で、95%近くを占めています。一般的なウイスキーは中古の樽を使用しますが、バーボン・ウイスキーは「内側を焦がしたオーク樽の新樽で熟成させる」というかなり厳しい独自の規定があります。この規定は、バーボン・ウイスキー特有のフレーバーが出てくる重要なポイントにもなっています。バーボン・ウイスキーは過去にアルコール度数が50%以上と義務付けられた時がありますが、その法律(ボトルドインボンド法)は現在廃止されており現在では40%以上という決まりになっています。バーボン・ウイスキーは一般的には6年程度の熟成を経て作られていて、すっきりした味わいとパンチが効いたアルコールらしさがあるお酒です。

スモーキーフレーバーと呼ばれる独特な香りのスコッチ・ウイスキー

スコッチ・ウイスキー。よく聞く名前ですが、その定義や個性をご存知ですか?

スコッチ・ウイスキーは大麦麦芽のみで作られたモルトウイスキーとトウモロコシを加えたグレーンウイスキーに分類します。

モルトウイスキーはブレンド方法により3種類に分類され、また、生産地域についても細かく定義されています。

ウイスキーの中でも知名度が高い英国スコットランドで製造されるスコッチ・ウイスキーは、大麦麦芽だけを原料として醸される「モルトウイスキー」と、トウモロコシを配合した「グレーンウイスキー」、更にはそれらを混合した「ブレンデッドウイスキー」などがあり、個人の好みやシーンによってそれぞれによい点があります。

モルトウイスキーは強烈な個性を打ち出し、グレーンウイスキーは軽やかで飲みやすく、ブレンデッドウイスキーは初心者でも馴染みやすい味わいとなります。

さらにモルトウイスキーの中にも、1つの樽由来のシングルカスク、1つの蒸留所由来のシングルモルト、複数の蒸留所由来のブレンデッドモルト(ヴァッテッドモルト)があります。

また、生産地についても、伝統的な生産地域として定義されている、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウンの5つ、これにオークニー諸島などの島々に分布する6つの蒸留所を分類したアイランズを加えた6つなどが定義されています。

スコッチ・ウイスキーの特徴は、大麦の乾燥工程でつかう泥炭(ピート)によるスモーキーフレイバーと呼ばれる独特の香りや、使用される樽の香り、そして熟成年数など非常に多岐にわたります。

凝縮された旨みと独特の歯ごたえ、噛めば噛むほどに味わい深い大人のおつまみのビーフジャーキーに「スコッチ・ウイスキー」は抜群の相性です。

滑らかで甘い?女性でも飲みやすいと人気のテネシー・ウイスキー

ビーフジャーキーと相性のよいお酒であるテネシー・ウイスキーをご存知ですか?ビーフジャーキーと一緒に美味しいお酒を楽しむためにも、テネシー・ウイスキーはどのようなお酒なのか事前にチェックしておきましょう。

テネシー・ウイスキーは、アメリカンウイスキーの一種でアメリカ合衆国南東部のテネシー州で造られているウイスキーです。1860年代に始まった南北戦争後にテネシーならではのウイスキーとしてテネシーの蒸留技術者たちの手によって作られました。原料、蒸留方法、熟成方法はバーボンと同じです。ただし、テネシー州産であること、蒸溜直後にサトウカエデの木炭で濾過する「チャコール・メローイング製法」で造られていることという独自の定義があります。ただし、最近はチャコール・メローイング製法を使わないテネシー・ウイスキーも存在しています。世界で最も売れているアメリカンウイスキーでもある「ジャックダニエル」がテネシー・ウイスキーの代表銘柄です。そのほかにもジョージ・ディッケルなどもテネシー・ウイスキーの代表銘柄として知られています。テネシー・ウイスキーの蒸留所は現在で30前後が稼働しています。

アルコール度数もやや低めで飲みやすく、味わいは滑らかで甘いながらもすっきりとした後味で多くの人が好む味わいなのではないでしょうか。

実は癖が少ないアイリッシュ・ウイスキー

日本では飲んでいる人をあまり見かけないアイリッシュ・ウイスキーをご存知ですか?ビーフジャーキーともとても相性がよいウイスキーなので、どのようなお酒なのかその特徴をよく知って、美味しいアイリッシュ・ウイスキーを楽しみましょう。

アイリッシュ・ウイスキーとは、ウイスキー発祥の地ともいわれるアイルランドで生まれたウイスキーです。日本では、スコッチやバーボンと比較するとあまり浸透していませんが、1900年頃までは世界のウイスキーシェアの6割近くを占めていたといわれ、生産量は世界一でした。その後1920年代以降に衰退していきましたが、最近人気が復活してきています。2000年代以降にアイリッシュ・ウイスキーの銘柄が続々と復活しています。モルトと未発芽麦芽にその他の穀物を加えて、単式蒸留器で3回蒸溜を行うのが特徴です。このような方法で作ることで、酒質は軽くクリーンになります。癖が少ないので、ウイスキー初心者にも飲みやすくなっています。アイリッシュ・ウイスキーにコーヒーを混ぜたアイリッシュ・コーヒーは、寒い時期におすすめのカクテルです。

様々な飲み方ができるウイスキーの基本の飲み方をご紹介

ウイスキーってハードルが高い大人のお酒だと思っていませんか?実は、基本の飲み方を知れば気軽に楽しめるお酒なんです。お好みに合わせてオーダーしてみるのもよし、ご自宅でも意外と簡単に挑戦できちゃいます!

「渋い大人の飲み物」のイメージのあるウイスキー。知識も無いしちょっと手が出ないな、という人もいるでしょう。でも、本当は何も難しくありません。今回はウイスキーの基本的な飲み方をご紹介します。

一番シンプルなのはストレート。何も混ぜず、そのままを舐めるように少しずついただきます。シンプルですが、上級者の飲み方だといえます。そして大きな氷を入れたグラスに少量のウイスキーをそのまま注いだのがロック。氷が溶けて変化してゆく味を楽しむことができます。このストレートとロックは一つの蒸留所のモルトウイスキーだけで作られた「シングルモルト」のウイスキーを楽しむのに適しています。次に、いろんな割り方をご紹介します。まずは水割り。ウイスキーの量に対して2〜2.5倍の水と混ぜた物です。ハイボールはウイスキー1に対してソーダを3〜4ほど混ぜた物。混ぜすぎると味がぼやけてしまうので、マドラーで1かきに抑えるのがよいでしょう。水割りもハイボールも最初にグラスに氷を入れておくのに対し、常温の水だけで割るのがトワイスアップと呼ばれる飲み方です。ウイスキーの香りをそのまま楽しむことができます。

また、ウイスキーの香りやアルコールはちょっときつくて苦手だという方や、変わったものを楽しみたい方は、コーヒーを混ぜたアイリッシュコーヒーや、コーラで割ったコークハイをはじめ、様々な飲み物で割ることで気軽に楽しむことができます。

今回はビーフジャーキーに合うお酒「ウイスキー」に焦点を当ててみました。噛めば噛むほど味が滲み出てくるビーフジャーキーと、香り高いウイスキーは最高の組み合わせです。まだまだご紹介しきれないほどウイスキーの種類はたくさんあります。あなたの好みのウイスキー、飲み方を研究するもの楽しいかもしれません。

お店はもちろん、ご自宅でも気軽に楽しめるビーフジャーキーとウイスキー。ぜひお楽しみください。

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